ADHD気質の僕が、18年営業で潰れなかった3つの工夫

仕事術

はじめに(結論)

ADHD気質で18年、営業をやってきました。

潰れず続けてこられたのは、運じゃなくて3つの工夫があったからです。先に結論を出すと、こうなります。

#工夫元になっている気質
過集中を「調べる」に振り向ける過集中
フットワークの軽さで初動を取る衝動性
「飽き」をAIに肩代わりさせる飽き性

ADHD気質と診断されたことはありません。でも、片付けが致命的に苦手で、興味のあることには寝食を忘れて没頭して、興味が失せた瞬間に手が止まる僕は、自分のことを「ADHD気質」と呼んでいます。

「ADHDで営業なんて無理だろ」と何回か言われました。確かに、毎日違う案件、毎日違う相手、毎日違う段取り。普通に考えたらキツい職種です。

ただ、僕は治しても克服してもいません。気質と仕事を噛み合わせる工夫を、長い時間をかけて見つけてきただけです。

今日はその3つを、同じくADHD気質の同志に向けて書きます。

これまでこのブログではなぜ始めたかどんな戦略で書いているかを書いてきましたが、今回は本業の話です。

工夫①:過集中を「調べる」に振り向ける

ADHD気質の特徴に「過集中」があります。興味のあることに対しては、時間も食事も忘れて没頭してしまう状態のことです。

僕はこれを、営業の武器に変えました。

新しい案件が降ってきたとき、新しい業界の話が出てきたとき、新しい商材が会社から渡されたとき。普通の営業マンが「とりあえず資料に目を通す」のに対して、僕は過集中スイッチを意図的に入れるようにしています。

スイッチが入った日は、もうダメです。朝までググって、業界レポートを読み漁って、その業界のYouTubeチャンネルを片っ端から観て、Xでその業界の人をフォローしまくる。完全に取り憑かれた状態になります。

普通に考えれば不健康だし、効率的な勉強法でもありません。でも、この異常な情報量を1〜2日で叩き込むと、お客先で「あいつ詳しいな」と思ってもらえる。これが効きます。

営業の信頼は、人柄よりも先に「この人わかってる感」で決まることが多いです。商談の最初の5分で「業界に詳しい人」と認識されると、その後の会話の重みが全然変わる。

普通の営業マンとの違い

普通の営業マンADHD気質の僕
新業界の準備時間1〜2時間朝まで(10時間超)
情報量必要十分過剰
学習スタイル効率的に概要把握過集中で全部叩き込む
商談での感触「準備してきてる」「やたら詳しい」

普通の人が「効率的に勉強しよう」とする領域を、僕は過集中の不可逆な暴走で踏み倒している、というのが正確な表現かもしれません。

工夫②:フットワークの軽さで初動を取る

ADHD気質の負の側面として語られがちなのが「衝動性」です。考える前に動いてしまう、というやつ。

これも、営業現場では翻訳のしかた次第で武器になります。

僕の場合、顧客から問い合わせや要望が来た瞬間に、ほぼ無意識にレスポンスを返しています。同僚が「ちょっと持ち帰って検討してから返事します」と言っている横で、僕は「今やります」と言って動き出している。

これは別に意識的に行動が早いわけじゃなくて、じっと待つことができないだけです。考える方が動くより辛い、というADHD気質の特性に従っているだけ。

ただ、営業の世界では「初動の早さ」が信頼の8割を作ります。お客側からすれば、レスが速い営業マン=自分を大事にしてくれている営業マン、という構図ができる。

新しいやり方や新しいツールへの抵抗のなさも、同じ気質の表側です。社内で「新しいやり方を試す」「新しいツールを導入する」みたいな話が出ると、僕は何も考えずに飛びつきます。慎重派の同僚が様子見している間に、僕はもう先週から使い始めている。

結果として、変化への対応が早い人、という評価がつきます。中身は単に「新しいもの好きが暴れている」だけなんですが。

ADHD気質の衝動性は、抑え込むより「初動の早さ」に翻訳する方が早い。

工夫③:「飽き」をAIに肩代わりさせる

ここまで読んで、「いいことばっかり書いてるな」と思った同志がいるかもしれません。すいません、ここから正直な話をします。

僕は、めちゃくちゃ飽きっぽいです。

工夫①で過集中して詳しくなった業界も、半年経つと興味が完全に失せます。工夫②で初動を取って動き出した施策も、3回目くらいで手が止まります。

新しいやり方を導入する、ツールを試す、施策を回す。全部やり始めるところまでは僕の独壇場なんですが、そこから先のPDCAを地道に回すフェーズになると、興味が消失します。

過去18年、これで何度も成果を取り逃しました。「あれ、続けてれば絶対伸びてたのに、なんでやめたんだっけ?」というプロジェクトが、僕の背後には何十個も転がっています。

これがADHD気質の本当のキツさです。始められないんじゃなくて、続けられない

この弱点が、ここ1〜2年で初めて解決した

この弱点を、ここ1〜2年で、ようやくAIに肩代わりさせられるようになりました。

AIなし時代(〜2023)AIあり時代(2024〜)
施策を始める◎ 得意◎ 得意
PDCAを回す✕ 飽きて止まる◎ AIが代行
数値モニタリング✕ 続かない◎ AIが定期レビュー
改善案を出す△ 気分次第◎ AIが提案
継続期間1〜2ヶ月で消失半年以上続く

具体的には、施策の進捗管理、定期レビュー、数値のモニタリング、改善案の生成。「飽きずに同じことを繰り返す部分」を全部AIに渡すようになったんです。僕は「新しいことを思いつく」と「最終判断する」だけやればいい。

このブログもそうです。記事の整文も、構成案の叩きも、進捗管理も、AI(このサイトでは Claude を使っています)に渡しています。僕の役割は素材を出すことと、最終的にOKを出すこと。

ADHD気質は、ツールが追いついた時代に、たぶん初めて生きる

そう本気で思い始めたのが、ここ最近の話です。

まとめ:気質と共存する

3つの工夫を並べてみると、共通しているのは「ADHD気質を治そうとしていない」ことです。

  • 過集中はやめられないから、むしろ意図的に使う
  • 衝動性は抑えられないから、初動の早さに翻訳する
  • 飽きは直らないから、飽きてもいいように設計する

ADHD気質の同志に向けて、最後にひとつだけ言わせてください。

気質を治す側じゃなく、設計する側に回れた瞬間に、仕事は少し楽になります。

僕がそれに気づくのに18年かかりました。

同志に伝えたいこと

もし今、ADHD気質を「直さなきゃ」「コントロールしなきゃ」と思って消耗している同志がいたら、一度立ち止まってほしいです。

直すんじゃない、設計する。

過集中する自分の予定表を組む。衝動的に動く自分の動線を整える。飽きる自分の代わりに、継続だけはツールに任せる。

これだけで、仕事の体感はかなり変わります。

このブログでは、僕がやってる「設計」を、これから一つずつ書いていきます。同じ気質の同志と一緒に、生き残り方を共有していきたい。

それでは、また次の記事で。

ADHD MAN

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